Hobby Lab 趣味のモノ作り実験のサイトです。
部品 電源関係 Zenerダイオード
1.ツェナダイオードの使い方
2.ツェナダイオードの特性測定
3.測定結果と近似式値比較
4.ツェナダイオードの電源設計
5.ここで判ったこと

Pr:Source 電源関係  ツェナーダイオード
 TL431
 LM317
PrS:Downモジュール
 EGS002_IR2110S
 SKU011012
 ACDC02
 XH_M299
 LM2596
 Mini360_MP23070N
 DROK
 WH140
PrS:UPモジュール
 MT3608
PrS:充電モジュール
 TP4056
Pr:Wire 電線関係
Pr:Resistance 抵抗
Pr:Capacitor コンデンサ
Pr:Coil コイル
Pr:PassiveElmt 受動素子
Pr:Diode ダイオード関係
Pr:OPAMP オペアンプ関係
PrO:送受信機  Si4735
PrO:オペアンプ  LM324
 LM358
Pr:Tr トランジスタ関係
2SC1815
 リレードライバー設計
 アンプ設計
 発振器
TLP152
 TLP152テスト
TLP2361
 TLP2361テスト
TLP5754
 TLP5754テスト
Pr:Sensor_AD_時計等
PrS:電圧、電流
ADS1115 16bit4CH I2C A/D
 Hardware
 RaspberryPi_コマンド接続
 RaspberryPi_Python
 Arduino
 CH23V203 MounRiverStudioⅡ
INA226 I2C 直流電圧電流
 Hardware
 Arduino
 RaspberryPi_Python
WCS 電流ホール素子
 Hardware
PrS:温度、気圧、湿度、照度
BNE280 I2C 気圧,湿度,気温
 Hardware
 Arduino
 RaspberryPi_Python
BH1750 I2C 照度
 Hardware
 Arduino
 RaspberryPi_Python
DS18B20 1-Wire 温度計
 Hardware
 Arduino
 RaspberryPi_Python
PrS:時間、日時
DS3231 I2C 時計
 Hardware
 Arduino
 RaspberryPi_Python
PrS:表示器
MAR3953 320X480 3.95"
 概要と線や点を描く
 フォントを描く
SSD1306 I2C 0.96"OLED
 Hardware
 Arduino
 RaspberryPi_Python
Pr:Old Processor他
Pr:Prプロセッサ関係
PrP:プロセッサ
動作比較
 STM32F動作比較
 CH32V203&STM32F 動作比較
 arduino動作比較
raspberrypi関係
 RaspberryPiハード
CH32V関係
 -CH32V開始
 -203K8T6(32Pin)開始
 -203C8T6(48P)開始
 -003J4M6(8Pin)開始
 -003F4P6(20Pin)開始
 -Moun River StudioⅡ
 プログラミング!
  203_GPIO関係
  203_TIME関係
  203_TIME Encoder
  203_I2C関係
  203_1-Wire関係
  003_DS18B20テスター
  USART(UART)関係
  DS18B20をModBus制御
 -マニュアル
 203データシート
 203取説
  MBA メモリとバス方式
  PWR 電力制御
  RCC リセット・拡張・クロック
  BKP バックアップレジスタ
  CRC 巡回冗長検査
  RTC リアルタイムクロック
  GPIO GPIOと代替機能
  DMA ダイレクトメモリアクセス制御
  ADTM 高度な制御タイマー
  GPTM 汎用タイマー
  BCTM 基本タイマー
  USART 同期非同期通信
arduino関係
 ESP12関係
 (a)ESP-8266D1mini注意
PrP:その他  RS485ドライバー
 CP2102 BRIDGE
 WCH-LinkEエミュレーター

1.ツェナーダイオードについて

通常のダイオード ツェナーダイオード
電流の方向はAからKに流すように使用します。
(A=アノード、K=カソード)
 
通常のダイオードとは反対でKからAに流すように使用します。
(A=アノード、K=カソード)

ダイオードの特性比較
  ■特性は下に示す回路図のダイオードD1に電圧DC1を加えた時に流れる電圧Vと電流Aを測定する。
  ■測定品は1N4148が通常のダイオード、5V1がツェナーダイオード

ダイオードとして通常使用しているのは水色の範囲。
ツェナーダイオードとして使用しているのは赤色の範囲です。
の領域で逆方向の電流が「トンネル効果」により流れることが出来ます。
関連ですが、高電圧のツェナーダイオードの場合は「アバランシェ現象」というものがかかわっています。

「トンネル効果」
ツェナーダイオードに逆方向電圧を印加するとPN接合部に空乏層という電気的に遮断された領域が発生する。
この空乏層の厚さは半導体に含まれる不純物の濃度によって異なり、不純物濃度が高いものほど空乏層は薄くなる。
ここに高電界をかけることにより、空乏層を電子が飛び越えて電流が流れるツェナー現象と言う「トンネル効果」が現れる。

「アバランシェ現象」
半導体内部に強い電界をかけると電子やホールが衝突し、電子は自由電子として放出される。
この現象が繰り返されることで自由電子の数が増加し、空乏層を飛び越える現象が起こる。
これをアバランシェ現象と言う。
ツェナー現象もアバランシェ現象も空乏層を電子が飛び越えることは同じだが、発生原理が異なる。



2.ツェナーダイオードの特性測定

今回使用するツェナーダイオードの特性を測定する。
 特性を測定して電源としてツェナーダイオードの設計をする。
 基準電圧が5.1(V)[5v1]の特性を測定し確認した。
 ダイオードの最大消費電力は1W
 測定する最大電流は定格最大電流から100(mA)とする。
 下図のD1がツェナーダイオードです。

上図の回路でIoutは0として、Iin=Icon で電流を流し、Vout電圧を測定する。
その結果を下に示す。




3.測定結果と近似式値比較

左のグラフでは測定値が水色の点と線で示しています。
近似式は2種類有りグラフ表示されています。
 EXCELの近似式はグラフは水色の点線です。
 式は対数で 0.2037xLn(x)+4.4249・・式1
 で計算出来る。(x=入力電流)
 
 他に近似式を考えたのが、グラフ上オレンジ色の点と線です。
  式は    ・・式2
 となりました。
今回採用したのは誤差の少ない 式2を使用します。

 Icon = を連立式により求めることが出来るか確認した
   



4,ツェナーダイオードによる電源の設計

 下記表を作成し、入力電圧Vin、抵抗値R1、出力電流Icon、出力電圧Voutを求めることにした。


 表は2種類
  Ioutの値で最大値と最小値により表を分けた。

 表の説明
④の列は Iinで start 値を最初の行に記入し step 値により12行まで計算する。
以下からR1によるVoutを計算する。
⑤については ②R1 x Iin で計算する。
⑥は ①Vin-⑤で これによりR1により算出するVoutを示す。
次にa - b / Icon によるVoutを計算する。
⑦は④Iinー③Ioutから⑦Iconを算出する。
⑧はa - b / Icon を計算する。
⑨は⑥-⑧の差を見て最初値(出来れば0)になるように start , step 値を入力して行くことになる。

 表の計算手順は
a.①Vinを入れる。 ②R1を入れる。 ③Ioutを入れる。 近似式のa定数、b定数、c定数を入れる
b.Iinのstart電流値を入れる
c.IinのStep電流値を入れる
 ⑨の差電圧が最初値(出来れば0)になるように
  start目安値を「b.start」値に入力し、先ほどより小さな「c.step」 値を入力を繰り返す。
 結果は下表でまとめ、表示するようにした。
 また下表の右側には実測した値を記載し計算が正しいことを確認し、本方式で設計が出来る事を確認した。

 もっと簡単な方法が有れば書き直したい。



実測状況
 向かって左側のテスター値は Vin値、Iin値、Vout値
 CA100はIoutを示しており 10mAを吸い取る(電流値が-表示になっている)様にしている。




5.ここで判った事

 先の計算結果から右のグラフで説明すると

a.入力電流Iconに対する電圧Vout値
(a)電流が20mA程度の時は出力電圧が5(V)程度
(b)電流が50mA程度の時は出力電圧が5.2(V)程度
使用電流により、出力電圧が違う事が判る。
b.入力電流Iconに対する電圧Voutの変化幅
(a)今回の計算結果の各変化幅
・出力電流Ioutが  10~0(mA)変化 ⇒ 変化幅10(mA)
・制御電流Iconは  8.2~17.8(mA)変化 ⇒ 変化幅9.6(mA)
・出力電圧Voutは  4.896~5.055(V)変化⇒変化幅0..15(V)
・グラフ上の傾きは①の部分となる。
(b)入力電流が≒50mA程度で使用する時の電圧変化は
・グラフの傾き(水色の線)は②の部分
(c)①と②の部分の傾きを比べると
・50mA使用時の方が傾きが小さい
使用電流が大きいほど出力電圧の変化が小さい事が判る。

 上記IOUT電流とVOUTの関係グラフなどからも判るように出力電流が大きくなれば出力電圧が下がる傾きの特性となる事が判る。
 これは他のレギュレーターと比べ非常に大きな傾きであり、不具合要素になるが、回路は簡単なので用途によって使い分けする必要がある。
更新日 2025/11/24 19:46  管理者 平林 剛Hirabayashi Takeshi