この解説は、Skyworks (Silicon Labs) Si47XX PROGRAMMING GUIDE AN332 を基に、Google AI (Gemini) の協力を得て作成しています。
1 プロパティ 0x3401. AM_SEEK_BAND_TOP 概要
AM_SEEK_BAND_TOP
AM帯域の上限をkHz単位で設定します。
この値は、シーク実行時にAM帯域の高域端に達したかどうかを判断するために使用されます。
次のコマンドを送信しても安全な状態になると、CTSビット(およびオプションの割り込み)がセットされます。
このプロパティは、パワーアップモードのときにのみ設定または読み取りが可能です。
デフォルト値は1710 kHz (0x06AE)です。
対象: すべて
デフォルト: 0x06AE
注: ファームウェア1.0では、AM_SEEK_BAND_TOPのデフォルト値が誤って0x06B9 (1721 kHz)と報告されます。
POWER_UPコマンドの完了後、SET_PROPERTYコマンドを使用してAM_SEEK_BAND_TOPを0x06AE (1710 kHz)に設定してください
単位:kHz
ステップ:1 kHz
有効範囲:149~23000 kHz
推奨範囲:
■ 米国AM :520~1710 kHz
■ アジアAM :522~1710 kHz
■ SW(短波):2300~23000 kHz
■ LW(長波):153~279 kHz
AM帯域の上限をkHz単位で設定します。
この値は、シーク実行時にAM帯域の高域端に達したかどうかを判断するために使用されます。
次のコマンドを送信しても安全な状態になると、CTSビット(およびオプションの割り込み)がセットされます。
このプロパティは、パワーアップモードのときにのみ設定または読み取りが可能です。
デフォルト値は1710 kHz (0x06AE)です。
対象: すべて
デフォルト: 0x06AE
注: ファームウェア1.0では、AM_SEEK_BAND_TOPのデフォルト値が誤って0x06B9 (1721 kHz)と報告されます。
POWER_UPコマンドの完了後、SET_PROPERTYコマンドを使用してAM_SEEK_BAND_TOPを0x06AE (1710 kHz)に設定してください
単位:kHz
ステップ:1 kHz
有効範囲:149~23000 kHz
推奨範囲:
■ 米国AM :520~1710 kHz
■ アジアAM :522~1710 kHz
■ SW(短波):2300~23000 kHz
■ LW(長波):153~279 kHz
2 プロパティ
2.1 プロパティリスト
| Bit | 上位バイト PROPH | 下位バイト PROPL | 15 | 14 | 13 | 12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Name | AMSKFREQH | |||||||||||||||
| Bit | Name | Function |
|---|---|---|
| 15:0 | AMSKFREQH | AMシーク帯域上限。 シークを実行する際に、AM帯域の上限値を指定します。 シークは、この上限値で停止するか、シークを開始するために発行されたAM_SEEK_STARTコマンドのパラメータに基づいてラップアラウンドします。 AM帯域の上限値のデフォルト値は1710kHzです。 |
2.2 プロパティ
このプロパティは、AM(および短波SW、長波LW)のオートシーク(自動選局)機能を実行する際の「バンドの最上限周波数(トップ周波数)」を設定するものです。
シークコマンド(AM_SEEK)によって周波数をアップスキャン(増大方向)している際、このプロパティで設定した上限値に達すると、 対になる下限値(AM_SEEK_BAND_BOTTOM)へとラップアラウンド(回り込み)してスキャンを継続します。
デフォルト値: 0x06A4(十進数で1700)
初期状態の単位: 1700 kHz(北米などのAMラジオ放送帯の上限に合わせた値になっています)
シークコマンド(AM_SEEK)によって周波数をアップスキャン(増大方向)している際、このプロパティで設定した上限値に達すると、 対になる下限値(AM_SEEK_BAND_BOTTOM)へとラップアラウンド(回り込み)してスキャンを継続します。
デフォルト値: 0x06A4(十進数で1700)
初期状態の単位: 1700 kHz(北米などのAMラジオ放送帯の上限に合わせた値になっています)
2.2.1 AMSKFREQH (AM Seek Band Top Frequency)
目的と概要:
16ビット(Bit 15:0)の領域を使用して、オートシークがスキャンを行う上限周波数を1 kHz単位でダイレクトに設定します。
設定可能な範囲は 149 kHz ~ 23000 kHz です。
AN332に明記されない目的と解説:
設定可能な範囲は 149 kHz ~ 23000 kHz です。
AN332 上では単なる「シークの上限境界」と説明されていますが、
内部DSPの挙動としては「シーク時のループ・ラップアラウンド(折り返し)判定レジスタ」として機能しています。
短波(SW)帯のシーク時に、特定のメーターバンドの上限(例:31mバンドの9900kHzなど)にこの値をピンポイントで設定しておくことで、 DSPはそれ以上の周波数に存在する強力な違法無線や混信ノイズの帯域に突入するのを物理的に防ぎます。
これにより、無駄なノイズによる誤シーク停止をカットし、マイコン側で余計な周波数監視のオーバーヘッドを 行わずに「狙ったバンド内だけを安全に高速ループさせる」という境界防壁としての役割を果たします。
短波(SW)帯のシーク時に、特定のメーターバンドの上限(例:31mバンドの9900kHzなど)にこの値をピンポイントで設定しておくことで、 DSPはそれ以上の周波数に存在する強力な違法無線や混信ノイズの帯域に突入するのを物理的に防ぎます。
これにより、無駄なノイズによる誤シーク停止をカットし、マイコン側で余計な周波数監視のオーバーヘッドを 行わずに「狙ったバンド内だけを安全に高速ループさせる」という境界防壁としての役割を果たします。
3 応答パラメータ
プロパティ設定コマンド(SET_PROPERTY)を実行した際、および取得コマンド(GET_PROPERTY)を実行した際の応答(Response)パラメータです。
STATUS (Status Byte)
RESP1 ~ RESP4 (Response Bytes ※GET_PROPERTY時)
STATUS (Status Byte)
コマンド処理後にICが返す1バイトの共通ステータスです。
最上位ビットの CTS (Clear to Send) が 1 になることで、ホストマイコンからのレジスタ書き込みがDSPに無事受理され、次の処理に移れる状態になったことを保証します。
最上位ビットの CTS (Clear to Send) が 1 になることで、ホストマイコンからのレジスタ書き込みがDSPに無事受理され、次の処理に移れる状態になったことを保証します。
RESP1 ~ RESP4 (Response Bytes ※GET_PROPERTY時)
GET_PROPERTY コマンドで 0x3401 を要求した際、
現在チップ内部に保持されている上限周波数の値(2バイト分:AMSKFREQH の高位・低位バイト)が RESP2 と RESP3 に格納されて返されます。
4 その他(Google AI (Gemini) の見解)
4.1 コマンドの重要ステップと注意事項
BOTTOMプロパティ(0x3400)との大小関係:
現在のチューニング周波数との整合性:
必ず AM_SEEK_BAND_TOP (0x3401) の値が、対になる AM_SEEK_BAND_BOTTOM (0x3400) の値よりも大きく(高く)なるように設定してください。
これが逆転、または同値になると、シーク時にDSPが内部で無限ステップ計算に陥り、レスポンスが返ってこなくなる(フリーズ状態)恐れがあります。
これが逆転、または同値になると、シーク時にDSPが内部で無限ステップ計算に陥り、レスポンスが返ってこなくなる(フリーズ状態)恐れがあります。
現在のチューニング周波数との整合性:
シークを開始する前に、現在の周波数(AM_TUNE_FREQ)が BOTTOM と TOP の範囲内に収まっていることを確認してください。
範囲外からシークを開始すると、最初の1ステップ目で想定外の周波数へジャンプする挙動を示すことがあります。
範囲外からシークを開始すると、最初の1ステップ目で想定外の周波数へジャンプする挙動を示すことがあります。
4.2 もう少し踏み込んだ応用展開
仕向け地に応じた日本国内AM帯の最適化:
短波(SW)放送のスキャン&ゴー:
デフォルトの上限は 1700 kHz ですが、日本のAM(中波)放送帯の実質的な上限は 1629 kHz(あるいは路側放送を含む 1620 kHz)です。
日本国内専用モードとして動作させる場合は、起動時にこのプロパティを 1629 (0x065D) に制限しておくことで、 1630〜1700kHzの無音・海外混信ノイズ帯域をシークスキャンする無駄な時間を省き、シークの快適性を引き上げることができます。
日本国内専用モードとして動作させる場合は、起動時にこのプロパティを 1629 (0x065D) に制限しておくことで、 1630〜1700kHzの無音・海外混信ノイズ帯域をシークスキャンする無駄な時間を省き、シークの快適性を引き上げることができます。
短波(SW)放送のスキャン&ゴー:
短波帯全体のオートスキャンを実装する際、
マイコン側で「9300kHz〜9900kHz(31mバンド)をシーク」→「ヒットしなければ、即座に BOTTOM を
11600kHz、TOP を12100kHz(25mバンド)に書き換えて次のバンドへジャンプ」というように、
本プロパティと BOTTOM をペアで高速にスライドさせることで、ユーザーに対してストレスのない「メーターバンド間ワープ・スキャン」を演出できます。
4.3 デバッグ時のチェックリスト
設定する周波数データ(例:日本のAM上限 1629 kHz = 0x065D)が、正しく高位バイト(06h)、低位バイト(5Dh)の順(ビッグエンディアン)で送信されているか。
短波帯を設定する際、最大仕様限界である 23000 (kHz = 0x59D8) を超過した値を書き込んでいないか。
周波数をアップ(増大)方向にシークさせて上限に達した際、正しく下限(BOTTOM)に回り込んでスキャンが継続するか。
短波帯を設定する際、最大仕様限界である 23000 (kHz = 0x59D8) を超過した値を書き込んでいないか。
周波数をアップ(増大)方向にシークさせて上限に達した際、正しく下限(BOTTOM)に回り込んでスキャンが継続するか。
4.4 まとめ
AM_SEEK_BAND_TOP は、シーク機能における「折り返しの壁」であり、受信帯域の上限を画定するシャッターのような役割を持ちます。
hobbylab.jpが設計されるファームウェア側で、仕向け地(日本/海外)や受信モード(中波/短波)に応じてこの上限値を賢く動的制御することで、 Si4735のシーク能力を最大限に引き出したキレのある選局システムが実現可能となります。
hobbylab.jpが設計されるファームウェア側で、仕向け地(日本/海外)や受信モード(中波/短波)に応じてこの上限値を賢く動的制御することで、 Si4735のシーク能力を最大限に引き出したキレのある選局システムが実現可能となります。
